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おことわりこのページは,過去の講義のページを,新しいウェブサーバ用に再構成したものです. 2002-2003年度展開研究は,無事終了しました.浅野担当の皆さんは全員合格です.おつかれさまでした. 超域科目について総合科学部ウェブサイトに,「超域科目について」という記事があります.超域科目の趣旨や,展開研究のスケジュール,過去の実施例が掲載されています. 浅野担当のメンバ
(題名は,開始時の仮題) 論文要旨の書き方論文要旨は,下で述べている論文の構成の各部分,すなわち「たしかに」「しかし」「だから」を,各々1〜2文で書いたものです.論文要旨を読んだだけで,この論文が何を主張し,どういう結論を得ているのかが,本文を読まなくてもわからなければなりません.実際の研究論文の場合,研究者は限られた時間内に必要な論文を読む必要がありますから,まず要旨だけを読んで,本文まで読む必要があるかどうかを判断します. ポスターの作り方まず,過去のポスター発表の様子を,「超域科目について」のサイトで見て下さい.このようすを見てわかるように,ポスター発表の会場は大変混雑します.この人混みの中で,聴衆は各ポスターをながめながら歩いてゆき,おもしろそうなポスターがあったら発表者に話を聞いてみるわけです. >ですから,ポスターは「ざっとながめただけで,おおまかな内容がわかる」必要があります.重要なことは,新聞の大見出しのようになるべく大きな字で書いて,聴衆の目にとまる必要があるのです.また,細かい字でいろいろ書いても読んではもらえませんから,ポスタに書く内容は厳選して,説明のために必要最小限にする必要があります. 論文の構成について大学受験の小論文の書き方を,「たしかに,しかし,だから」と表現した人がいます.つまり,提示された問題文に対して「たしかに」と内容を認め,「しかし」と別の視点からの自分の見解を述べ,最後に問題文と自分の見解を総合して導き出される結論を「だから」で述べる,というわけです. 今回のような論文でも,大筋は同じです.問題文が提示されるかわりに,自分で決めたテーマをまず読者に説明し,問題点を明らかにします.さらに,著者が調査した結果を示します.これが「たしかに」です.次に,「たしかに」の内容に対して「私は○○の視点から見て△△と考える」といったオリジナルな考察を加えるところが「しかし」です.そして,これらを総合して結論や将来への展望を導き出すのが「だから」です. 論文の内容で一番重要なのは「しかし」の部分です.「たしかに」の部分ばかりが長くて「しかし」の少ない論文は,単なる調査報告で,読んでもおもしろくありません.自分の主張をはっきり盛り込むことが重要です.また,「客観的な事実」「誰かが言っていること」「自分が主張すること」をはっきり区別して書かないと,論文での主張が明確になりません. 「たしかに,しかし,だから」の構成を常に頭において,構成案を考え,論文を作成して下さい.構成案の例を下に書いてみましたので参考にしてみてください.下の例は,私が「日本人と居眠り」という論文を書く,と仮に想定したものです(私の「日本人と居眠り」についての考えについては,こちらの記事を見て下さい.ただし,この記事はあくまで仮説で,これだけの内容では展開研究としては調査不足です.また,記事のスタイルも論文にはなっていません).
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