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2004年は,例年になく多くの台風がやってきました.広島市にも,8月1日と30日に,大潮の満潮に合わせるかのように台風がやってきました.そして,9月7日には,観測史上最高の最大瞬間風速60.2メートルを記録し[1],あちこちで木が倒れたり,浸水の被害が出ました. このページでは,家の前を流れる天満川の台風の時のようすを,妻・浅野(村木)千恵が9月7日に自宅から撮影した写真を中心にご紹介します.天満川は広島市内を北から南に流れ,自宅は東側の川べりにあるのですが,ちょうど自宅のあたりで川が下流に向かって東から西にカーブしているため([マピオンの地図]),自宅では河口からやって来る南風が直接当たらず,割合安全に撮影をすることができました. 当サイトの「広島の川 − 潮の干満と原爆忌の灯籠流し」も,一緒にごらんください. 写真の堤防は,2004年から2005年の冬の間に大幅にかさ上げされ,遊歩道が整備されました.「春」のページをごらんください. ※写真をクリックすると別ウィンドウで拡大します. 下流の新観音橋のほうを見たところです.どちらの岸でも,川の水があふれそうになっています.下の平常時の写真(左は満潮時,右は干潮時)と比べてみてください.
向かい側の堤防は,土嚢でやっともちこたえています.また,こちら側の堤防では,平常時(下の写真)では表に出ている土の部分が完全に水没しており,今にもあふれそうです.
上流側の観船橋(みふねばし)です.橋の上は猛烈な風が吹いているはずですが,写真を拡大すると橋の上に立っている人が見えます.下は平常時の写真です.
ところで,2004年8月1日夜には,台風と大潮の満潮が重なり,風はさほどでもなかったものの,台風の低気圧のために潮位がいつもよりも高くなりました.このため,ゴミによる痕でわかるように,堤防の上の,ふだんは水が来ない土の部分の中央付近まで水が上がってきました.写真に見える通り,その外側には高さ数十センチの堤防しかなく,9月7日の台風の際にはこの堤防で洪水から守られました. 2004年8月30日夜にも,またも台風による高潮と大潮の満潮が重なりました.ここは平常でも大潮の満潮の際には水につかりますが(下の写真),このときには遊歩道の柵の上のあたりまで水没してしまいました.
参考リンク[1] 気象庁の気象統計情報にある,広島・観測史上1〜10位の値もご参照下さい. (2004年9月掲載) |