ブラインドデコンヴォリューションとは,ぼけた画像だけがあって,元の画像もぼけ関数もわからない時に,元の画像とぼけ関数を推定する方法です.この方法では,ぼけ画像に対してフーリエ変換と逆フーリエ変換を繰り返す途中で,「画像の存在する範囲は有限」や「画像の各点の明るさは正の値である」などの制約を加えて画像を修正していきます.この研究では,RGBカラーのぼけ画像があるときに,上の制約に加えてカラーに関する制約をうまく利用して元の画像を推定します.
下の例で,左がぼけ画像,右が復元画像です.
ぼけ画像
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復元画像
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カラー画像の復元例.
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おもな研究発表
- 小笠原靖之,浅野晃,横関俊介,"遺伝的アルゴリズムを用いた多値数理形態学的フィルタの設計", 光学連合シンポジウム東京'95,日本女子大学,東京,20pF09, 107-108 (1995. 9).