5月13日 発表者:山下 勇作
もし太平洋戦争で日本が勝っていたら、日本人はどんな生活をしているだろうか?
- アメリカの文化が入ってこなくなる?
- 〔発表者の意見〕日本は島国根性だから、集団主義のままであろう。
〔反論〕より良いものを取り入れるはずだから、個人主義は入ってきていたに違いない。
- 個人主義の方がいいのか?
- 〔発表者の意見〕日本はずっと集団主義でやってきたのに、急に個人主義が入ってくると、個人主義になりきれない中途半端な位置になってしまい、それが差別などを生む原因にもなっている。個人的意見としては、日本人には集団主義が合っていると思う。
〔反論〕集団主義は・・・個性がつぶされる危険がある。身分による制限がある。身分によって将来が決まる。・しかし個人主義でも身分は存在する。どっちがいいのかは分からない。
- 食文化は?
- たぶん変わってないだろう・・・。(戦争の勝ち負けには関係ない)
- 浅野の感想
- まず,「集団主義」と「個人主義」がどういうものか,きちんと定義できていますか?発表者は「集団主義」が,反論している人は「個人主義」が,それぞれ「なんとなくイイモノ」だと思っていませんか?きちんと中身を理解して相手に説明するのではなく,「とにかくイイモノだ」というだけでは議論にはなりません.また,発表者は「日本はずっと集団主義でやってきた」「日本人には集団主義が合っている」ということを自明としていますが,それは他の参加者には受入れられていなかったようです.議論をするときは,「そんなことは当たり前だ」という主張はなるべく避けなければなりません.世間でも,「夫婦別姓の可否」「死刑廃止の可否」のような噛み合わない議論を見ていると,可とする側・否とする側双方とも「自分たちの主張が正しいのは当たり前だ」と言っているように思えます.