ayumi
「あゆみ」のお話

「あゆみ」は,私が大学院生時代を過ごした研究室に住みついていた猫です。毛並のきれいな純白の雌で,眼の色が左右で違っている,いわゆる「オッドアイ」でした。眼の色は ,一方が青,もう一方が金でした。「あゆみ」の名は,当時,研究室のコーヒー代を集めるのに使っていた貯金箱を,「あゆみの箱」と呼んでいたことに由来します。

※「あゆみの箱」とは,本当はこちらの募金活動の名前です。

「あゆみ」は,当時整理中だった,研究室のがらくたの中で粗相をしたため,その匂いのせいで学科事務室に見つかり,間もなく大学から「所払い」となり,どこかへ行ってしまいました。

しかし,彼女が残したこの写真は,その後に,画像処理研究の題材として用いられ,研究室のメンバが書いた数々の論文に登場し,国際論文誌の表紙を飾ったこともありました。彼女の助けで学位論文を完成させたメンバは,私をはじめ,多数にのぼります。また,この写真は,卒業生の勤務先の研究室で,その後も研究に使われ続けました。

「あゆみ」と出会ってから,もう約30年になります。その後の「あゆみ」の人生が,幸せなものであったことを祈っています。

 

 
ayumi eye

おまけ1:
左の写真は,「あゆみ」の右目を拡大し,輝度を少々変換したものです。 撮影している人物が眼に写っているのが見えます。当時はデジタルカメラなどなく,撮影には,高価なCCDカメラと大掛かりなコンピュータが必要でした。

 

おまけ2:
こちらのLena Sjööblom-Soderbergさんも,若い頃の写真が画像処理研究に広く用いられ,その貢献によって表彰を受けました。