6月17日 発表者:伊波 沙耶佳
もしも四次元の世界を自由に行き来することができたら
- 設定
- 未来、タイムマシーンのようなものが発明され、過去、現在、未来を自由に行き来できるようになったとする。
- この場合、過去、未来の人々もタイムマシーンの存在を知っているとする。(過去の人々は、現在の人がその存在を知らせる。)
- しかし、あくまでも現在を主体とし、タイムマシーンを使って行き来できるのは現在の人々のみとする。未来は今現在の結果であり、タイムマシーンで未来へ行き、これから起こるはずであった行動を変えた場合、未来は変わるとします。
- 過去においては、過去以後の事実を言ってはならないというような規定か何かがあるとし、変えられないとします。
予想1
- 政治的な問題、環境問題などは未来を参考にして実行し、最善の結果を得る
- →そんなに上手くはいかないのでは(誰のための最善か,が争いになる)
予想2
- 戦争が勃発すると、戦争に関わりたくない人は、過去、未来に避難.社会的に見ると 多くの人が避難し、戦争終了後、死亡者が少なくて済む.個人的に見ると 戦争が終わった頃に現在に帰省し、生き延びれる結果、あまり戦争をする意味がなくなり、戦争が起こりにくくなる(?)
- →戦争に無関心な人が増え、逆にこのことが戦争を引き起こすのでは
- →現実問題、非国民扱いをされる心配からできないのでは
- →スキのあるところを攻められて,戦争は起こる
予想3
- 人生に対する考え方,感じ方の変化
プラス面:積極的に未来を変えようとする(変えようとする勇気が芽生える)
マイナス面:無難な生き方(最悪の事態さえ避けられればという考えで未来を利用,人生に対して冷めている)
その他の聴衆の意見
- 未来の発明品を盗作する人が現れ、世界は混乱,個人の利益のために悪用
- 現在の世界が希薄になる
- 未来の弱った自分(ex病気、死)を見て,現在で改善しようとする
- ずる賢いひとが現れ、経済にも少し影響
- 結局何も変わらないのでは
ミクロ的視点 ニヒリズム的、運命論的に諦める
マクロ的視点 歴史は繰り返される
発表者の感想
- 論理的に物事を考えることは難しいですね。どうしても自分の主観が入りがちになってしまいます。今回の議題は、私が興味を持っている物理のアインシュタインの相対性理論から考えてみました。たまにふと未来をがわかったら、過去を変えることができたら、などと思ったりすることがありますが、実際に可能になったなら、世界は想像できないほど複雑で、そんないいものではないのかもしれません。
浅野の感想
- 将棋や碁は,偶然の要素がなく,また相手の駒が全て互いに見える「完全情報ゲーム」です.これに対してマージャンやカードゲームは偶然の要素があり,また相手の手札の一部は見えない「不完全情報ゲーム」です.マージャンでは下手な人もたまには勝つことができますが,将棋では上手な人がほぼ確実に勝ちます.
誰もが未来が見通せるようになるということは,現在のマージャン的世界を将棋的世界に変える,ということです.どちらの世界がよいでしょうか?私自身は,将棋的世界では息苦しくて生きていけないと思います.
なお,相対論については,物理の先生に聞くなどして良い本を選んで勉強してください.相対論は用いる数学がやさしくとっつきがいいですが,反面「トンデモ本」でなくても,誤った解説をしている本も多いそうです.