教養ゼミ2002(総合科学部・浅野担当)
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7月15日 発表者:久米 裕子
もしも誰もが絶対音感をもっていたら

設定 
絶対音感とは?...ランダムに提示された音の名前、つまり音名がいえる能力。また、音名を提示されたときにその高さで正確に歌えたり、楽器を演奏できることができる能力。
天性のものか、後天的なものかはまだわかっていない。記憶力がいいらしい(?)
考察 
絶対音感のメリットは?(グループディスカッション) 
絶対音感は自分に必要?

参考文献 

発表者の感想

 私は絶対音感をずっと欲しいと思っていたのでこのテーマにしました。でも考えていくうちにデメリットがたくさんでてきて考え方が変わりました。絶対音感を持っている人の気持ちは実際私にはわからないけどいろいろな苦労があると思います。だから絶対音感という言葉の意味を考えていくなかでその人たちの気持ちを考えていくことも大事だと思いました。
 発表のほうは本を参考にして考えたので前回のよりは自分の考えがうまくまとめられたと思います。        

浅野の感想

 私は,大学に入って管弦楽のクラブに入部し,そこで楽器を弾き始めました.部員には子供の時から楽器を習っていた人も多く,彼らが自分にはない絶対音感をもっているのを悔しく思っていました.参考文献の「絶対音感」という本に,「絶対音感を持っている人は,『絶対音感なんて音楽の能力とは関係ない』といいつつも,なんとなく自慢げだ」という分析がありましたが,私も管弦楽部でそれを感じていました.「音楽の能力と関係ないんだったら,トラックのバックブザーの音をいちいちドレミで言ったりするなよ」と.
 しかし,世間でいわれる「絶対音感」という言葉への反応をみると,絶対音感を「よくわからないが,なんとなくイイもの」あるいは「よくわからないが,なんとなくコマッタもの」というとらえ方をしている人が多いのではないかと感じます.
 このゼミで定義したような絶対音感とは,単に「音の周波数」と「音の名前」との対応がつけられる能力というだけのことです.カラオケを歌うときには便利ではありますが,情感をこめて上手に歌えるかどうかとは別問題です.逆に,絶対音感があるからといって音楽の情感がわからないというわけでもないと思います.良いほうにも悪いほうにも,過大評価しすぎではないでしょうか.